GN125H整備手帳

2009.07.11

カムチェーンテンショナー調整

■新車で買えるのに手動で調整させるなんて

設計年式が古いからという理由なのかは分からないが、カムチェーンテンショナーの調整は手動というか半自動というか、少しばかり工具を使ってやらな いといけない。
工具といっても10mmのナットが回せるスパナやボックスと、マイナスドライバーがあればよい。

エンジン左側(チェンジレバーの有る方)のシリンダーにニョキッと突起がある。この突起に付いている回り止めのナットを緩ませ、中のボルトを緩ませ 締める。ナットを締めて作業完了。


緩めて緩めて締めて締めてたったこれだけ

さて、緩めて締めてだけの作業でシリンダー内ではいったい どんなことが行われているのかが気になるところだろう。と、言うより自分で整備するなら気に掛けて欲しい。

下の図を使って説明すると、
  1. 10番のナットを緩めると8番が緩められるようになる
  2. 8番を緩めると7番のテンショナーがスプリングの力で押し出される
  3. 3番のカムチェーンガイドが押されチェーンの遊びが抑えられる
  4. 8番、10番の順で締め付けテンショナーを固定する

やり方がわかってもいつやるべきことなのか。もちろんカム チェーンが伸びてきたら調整するのが良いのだがチェーンが伸びているのかどうかは、エンジンを開けないと分からないが、オーナーズマニュアルを確認すると 13ページの表に「Camshaft drive chain」なる項目がありFirst 1000とEvery 4000のところにマークがある。これを書いていて始めて知った・・・。

やらないとどうなるかというと、チェーン外れが起きる可能 性がある。チェーンが外れるとカムが回らなくなりエンジンが停止する。こう書くと非常に重要な部分なのかと思うだろうがそんなに神経質になるような部分で はないと思うので、気軽に調整をして欲しい。

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