AF61を改造する

エアスクリュー交換

作業報告その1

こんなことが起きるものなのか?エアスクリューがなめてしまった。
純正キャブのエアスクリューはD型と呼ばれるらしい形をしている。
こんなものを回すとなると特殊工具が必要になる。そこでデイトナの調整ドライバーを買った。 こんなもので2000円もするのか!!先端以外はアルミで出来ていて高級感があるが、その真意は?と、問いただしたくなる。

向きを確認し挿入。人差し指と親指でドライバーを摘み、やさしく、やさしくクリクリっときちんと挿入されているか確認。
確認できたところで、だんだんと力を入れていく。だんだんと、だんだんと。

それなりの力が入ったとき変な感触と共に、一気に回転。おや?と思い確認すると。なめたようである。
まさか逆ネジ?!と思い逆方向に回す。同上。
なめたのが信じられなく何回も回しているうちに、スクリューの頭がD型から準卵形に変身してました。

ピンボケで分からないようだが準卵型。

このままでは燃調が出来なくなるので、急遽中古キャブを落札。オークションの写真ですでに汚かったが、届いてみるといっそう汚く見える。
キャブなんてまじまじと見たことないので勉強と、部品取り(パイロットスクリューとフロート室のネジ)と割り切れば気をまぎわらせる。

キャブの中は完全にガソリンが腐ってます。臭い。臭い。

ジェット類もこの有様。カミさんに見つかる前に外に行く。
取り外したパイロットスクリューにノコギリで溝を付けマイナスドライバーで調整できるようにする。
ちなみに、中古のパイロットスクリューはなめたデイトナのドライバーで、簡単に外せた。

それではつぶれたスクリューを取り外しにかかる。
だめもとでもう一度デイトナドライバーで回す。もちろんNG。
穴を開け逆タップで回す。これもNG。スクリューの素材が真鍮のため、逆タップがスクリューを削ってしまう。

工具箱を見渡すと、ルーターのビットでガラスとかに絵を書いたりするようなものが出てきた。
これを使って溝を掘り、マイナスドライバーで回そうとする作戦にでる。
中央に穴が開いているため、まるでメインジェットを作っているよう。
無事、溝が掘れマイナスドライバーでえいっと回すと、スクリューが砕けました。

神様お願いと、もう一度溝を作りまわす。さらに砕ける。
もうこうなったらと、削って、砕いて取り出す作戦を行う。
まるで歯医者のよう。

撮った写真がすべてピンボケ。ただし激しく削ったのはお分かりいただけるだろう。

途中嫌気が差して作業中断。マイナスドライバーでこじってみると、やはり動かない。正確には1mm程度、開け閉めできた。
作業中止、組み込みを行う。

せっかくルーターを出したのだからと、プーリーの入っているドライブボックス?に風が当たるように穴を開ける。
気休めですよ、気休め。

交換作業再挑戦

懲りずに交換作業の再挑戦をする。普通に走れるのだから手を加えることはしないのが懸命だとわかるが、失敗してもトゥデイにはCVK20が有る。
作業工程としては、ドリルで穴をあけぎりぎりの所まで拡大させ、中で砕いて取り出す。相手は真鍮なので砕くというイメージより折るイメージになるだろう。

穴の径を2mmから0.5mm刻みで4.5mmまで拡大し、内側に折る感じでこじってみる。
この写真を見ただけで、キャブの交換を考えたほうが良いことがお解かりいただけよう。しかし通勤に使う以上、走れる状態まで回復させておかないといけない。
そして格闘の末取り出されたパイロットスクリュー。

写真ではネジ部分が半分なくなっているが実際のねじ山はは3分の2程度有る・・・。しかし、皮一枚分薄くなっただけで予備のパイロットスクリューはしっかりはまる。
運が悪ければスクリューが外れ、エンジンが焼きつく恐れがあるがしばらくこのままにしておこうと思う。

追加報告

誰も心配していないと思うが、エンジンの焼きつきは発生していない。どうやら、交換作業は成功と思っていいようだ。
この、追加報告を書いている時点でキャブ加工をして、スクリュー2回転と1/3戻しにしているが、何も問題もなく機能している。

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